
とにかく休日は海に通った。ほぼ毎週のように。
平日パソコンの画面を睨みつける日常と、
終末バイクで海に向かうという非日常。
どちらが、自分という人生=ライフスタイルにフィットするか?
その答えは毎週金曜の夜には出ていた。
そして月曜の夜には、またかき消されるんだ。
それから仕事もだいぶ落ち着いて来て、
会社もスタッフもしっかりしてきた。
相変わらず忙しいが、それよりも大きな出会いに、自分の生き方を大きく左右される事になる。
こうして移住するにあたり沖縄まで一緒に旅をした友達のヨシとの出会い。
あれほど鮮烈で、充実して、エネルギッシュだった時期は大人になってからかつてない。
俺たちは共通の友人を通して初めて会った。
それから中目黒のガード下のモツ鍋屋で、
俺たちは、ヒッピーとビートニクについて語った。
タバコを吸い、酒を飲んで、笑い、叫び、
お互いを知識と情熱を吸収し合った。
もう一度過去に戻れるとしたら、あの頃に戻りたいと思う。
互いによく本を読み、毎週のように集い、
タバコを吸っては酒を飲み、歩いて、
時にはバイクで出かけた。
それから代々木公園でよく遊ぶようになった。
このころはまた自然志向がだんだんと強くなって来た時期で、
あらゆる本を読んだ。
ネイティブアメリカンの思想の本、小説、環境系の書籍や雑誌。
古代中国の思想から禅。ビート小説。
世間はスローライフやLOHASという言葉が出て来て、
代々木公園で行われているアースデイや、アースガーデンに
足しげく通うようになる。
かつて土手で遊んでいたような気楽さ、
気を抜ける、緑の多い場所を、やっと見つけた。
そうして何かにつけ、よく代々木公園に集まるようになった。
ヨシと俺はお互いに自然が好きで、感性が似ていたんだと思う。
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