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SVO Car Projekt 自動車だってエコに乗りたい。

WASITEがエコカー作ってみました。

「大きな大きな一歩」

WASITE SVO REPORT 3.0
Written 08/06/01

SVO(ストレート・ベジタブル・オイル)という植物油のままで走行する車を作る事を決めてから、
さっそくAさんのアドバイスの元、車探しを開始した。

毎日のように中古車情報やヤフーオークションを覗いていて
どんどんSVOで車を走らせる事に期待が高まっていった。

そんなある日、沖縄の中古車情報誌に一台のディーゼル車が目に止まった。

ハイラックス Wキャブ

バックトゥーザフューチャーの1作目で、
主人公が最後のシーンで乗っていたような、
アメリカンでマッスルで実用的。

沖縄で多く乗られているハイラックスサーフと同じハイラックス系列で、
エンジンも同型の物が使われている。

この車が天ぷら油で走ったら面白いだろうなぁ!

そんな人生で最初の車を選ぶにしてはあまりない動機でこの車に興味が沸いた。
さっそく販売している中古車屋に連絡し、在庫の有無を確認したら、
同じメーカーであるトヨタの4WDに乗っている友達に下見の同行をお願いして一緒に見に行った。

その車は中古車屋というよりも解体屋といったお店の旦那さんが乗っている車だった。
売りに出した理由を聞いたら、

車長が長く自宅の駐車場に1回の切り返しで入らないから・・・。

それに中古車情報に売り物の車を掲載するのに
在庫が足りないからだと言う。それだけで車って乗り換えるのか!?
車屋の人にとってはそんなのが日常茶飯事なのだろう。

実際の試乗をする時にも、
生活感が伺える子どものオシメやウェットティッシュや釣り竿。
そんな現オーナーの生活感を乗せたままお店の周りを一回りした。

自分はこれが始めての車選び。

インターネットで一通りの選び方や注意点はチェックしてきた物の
完璧な品定めなんてできる訳もなかったが、
試乗をしながら普通に走行するこの車にますます気に入ってきた。

同行してくれた友達に運転を替わってもらい、
運転してもらいその走行フィーリングを確認してもらった。

とくに気になることもない。問題ないんじゃないかなとの事。

お店に戻ってきたところで、現オーナーの旦那さんと話し、
車の事を色々と話しを聞いた。

もともと個人が乗っていた車で、複数のオーナーがいて、消防車の同型の車からエンジンを移し変えたという。
以前のオーナーがミッションをMTからATに乗せ変えていた。
あまり問題ないと思っていた事だが、
その後分かった事に、MTからATにするのはただ乗せ変えるだけではダメなようで、
なかなかの不具合を招いていたようだ。

それと、右前輪のハブの中のギアがかけているのか、カラカラと音がするという。
試乗している時には気にならなかったから、あまり気にしていなかったが、
これも本当はよくなかったようだ。

この時の販売価格が45万円。
不具合としては右前輪のハブだけが問題だったがこの時にはあまり深刻に考えていなかった。

その時には一度戻って検討すると言う事で、
中古車屋をあとにした。それから人生の中でなかなかない高額な買い物、
「車を購入」するという事で悩んで悩んだが、
ハイラックスのWキャブという希少車と、確認してきたコンディション、値段。
友達のアドバイスを元に購入する決断をした。

なにより、あの車が天ぷら油で走ったら面白い

やっぱりこの単純な動機が一番の材料になった。
次の日に中古車やに電話して在庫の有無を確認し、2回目の実車確認をしに行った。

お店に付くと、前日帰ってからも多数の問い合せや実車確認にきたという。
実際にハイラックスのWキャブは人気があった。
後に乗っている時にもよく声をかけらた。

もう一度ボンネットを開けて中を見た。
シロウトだから何も分からないけど、
変な臭いがしないか、何か漏れていないかと、身体を乗り出してできる限りのあら探しをした。

車の下も身体を少し潜って見た。
やはりシロウトだから良く分からないけど、何となく大丈夫だという気がした。

しばらく車の荷台に手をかけながら考え込んだ。
頭に浮かんできたのは、この車が天ぷら油を燃料にして走っている所。
そんな車で僕が友達と遊びに行く所。

楽しい想像が次から次へと浮かんでは僕の気持ちを明るくした。

よし、決めた。

「じゃぁ、これ、下さい。」

中古車屋のオヤジさんとSVOの改造をする事を話していたら、
そんなできるか分からん事、こんないい車でやらなくても、
適当な安い車でやればいいのに。もったいない。と言われた。

確かにその通りだった。正論。もっともだよ!

でも、ハイラックスのサーフでSVOにして乗っている実績は日本の中にもある。

出来ない事じゃない。

それに、最初から乗りたい車でやった方がテンションとモチベーションが上がる。
そう思って、購入する意志を貫いた。

そうすると、この車の不具合点だった右前輪のハブの事で修理して乗った方がいいと、
その分の修理代近くの値段をまけてくれた。

結局35万円で、生まれて始めての自分の車を買った。

後日、名義変更を終えた車を取りに中古車屋へ行き、
買ったばかりの車を運転して中古車屋から自宅までの帰路についた。

夏の陽射しが運転席の窓にかけた右腕を焦す暑い7月の事だった。
家について、車を買った興奮と、SVOにいよいよ挑戦するぞ!という興奮と一緒に、
大きい買い物をしたあとの、これで良かったのかな、という一抹の不安もあった。

結局は前に進む為には、前に進まなければ行けない。
前に進む為の、大きな大きな一歩に、ちょっと戸惑っただけさ。

 

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