

「夢を叶えよう」
WASITE SVO REPORT 18.0
Written 08/06/26
ようやくイメージした通りの部品をつくることができた。
もっとも、まだまだ部分的に改良しなくては行けない部分が多々有るが、
ひとまず思い付く限りのアイデアを形にする事が出来た。

熱交換機 HX-TANK
さっそく車に取り付けてみた。
取り付けにはたいした時間もかからずに、
ホースの取り回しなども工夫しながら完了した。
さすがに何度も何度もホースの配管作業、パーツの取付など行ってきたから、
シロウトとは思えないほど取り付けや取り外しが慣れてきた。
さっそくエンジンをかける。
この時の燃料は軽油。
軽油でのアイドリングでどれだけ熱交換機HX-TANKが燃料を暖めるかを測定する。
燃料ポンプは運転席に取り付けたスイッチでON/OFFを制御。
キーをONに回して、燃料ポンプのスイッチをいれて、燃料をタンクから吸い出して
HX-TANKに送り込む。このときはまだ冷たい状態。
それからグロー。そしてキーを回してセルを回すと、
小気味よい振動でエンジンが動き始める。
しばらくアイドリングさせながら、ラジエターに繋がるアッパーホースを触って
温度を確かめながら、HX-TANKを触って熱くなっていくのを確認。
そうしている内にアッパーホースはほぼ充分な熱さになり、
冷却水(LC)の温度が70〜80Cになったのだろう。
HX-TANKも全体が熱くなる。
燃料のOUTのラインのホースを触ってみる。特にエンジンに行くライン。
すると、まだあまり熱くならないみたい。
その理由を考えてみる。
考えられる点として、後ほどHX-TANKの設計図や部品の写真ものせるが、ここでは文字だけで説明。
・燃料の暖める容量が多いため、熱が充分に伝わる前にOUTから出てしまう。
(サイズを小さくして燃料の入る所を小さくすればいいのか?)
・HX-TANKに燃料が入る入り口と出る出口は、すべて上から入るように継手がついている事で
入ってきた燃料がすぐにOUTから吸われて出ていくため、HX-TANK内を循環し暖められない。
(燃料がHX-TANK内を循環するには?)
上記の2点でまた改善点を見つけ、
まずはサイズは変えずにHX-TANK内を燃料が循環するように燃料の入り口の継手に、
内部に銅パイプをつけてHX-TANKの下の方から燃料が出る仕組みにかえた。
HX-TANKのサイズを変えるのはパイプの長さを短くすれば出来たが、
ひとつひとつの変更でどう結果が代わるかを知りたかったから、
すぐに出来たて取り外しも容易な変更から手をつけた。
どんどん思い通りのSVO部品が出来ていくような実感があった。
始めはうまく行かないが、その理由を考えて改善方法を考え、ひとつひとつ試す。
そうしたことの繰り返しを今までやってきた。
もうすぐ出来上がる。
そうして、また少し仕様が代わったHX-TANKを車に取り付けてみる。
手つきは慣れたものですぐに取り付けられた。
そしてすぐに エンジンをいつものように回す。
いつも通りにエンジンが小気味よい震度とともに動き始めるのを当たり前のように期待するのだが、
かからない。
セルは回るが、エンジンはちっとも動こうとはしない。
一瞬にして、緊張感が高まる。
訳がわからない。さっきまで、普通に動いていたエンジンが、
HX-TANKにちょっと手を加えただけで。
そんなにトラブルになりそうな変更はしていない。
ただHX-TANK内で燃料が出る位置を下に下げただけ。
とりあえず、バッテリーが上がってしまうのが怖いから、
HX-TANKを取り外して、またノーマルに電磁ポンプがついた状態だけにした。
取り付けで燃料ラインを挿したり抜いたりしてるものだから、
エアが入るので、電磁ポンプを使って燃料ラインに燃料を押し込み、エアを抜く。
が、燃料が流れていかない。
とにかく、エンジンをかけてみたがやはりエンジンは動かない。
何度も試している内にバッテリーが上がってしまった。
また近所の友達にハイラックスサーフを借りようと思ったが あいにく旅行中で、
また違う近所でベーグル屋さんをやっている友達の持っているランドクルーザーを借りてきた。
バッテリーをケーブルで繋ぐのも慣れたものだ。
バッテリーを他車から供給し再度エンジンをかける。
やはり、エンジンはかからない。
先ほどの電磁ポンプで燃料を送ってもエンジンに流れていかないのが気になった。
ディーゼル車のコモンレールは内部で圧力をコントロールされて、
余剰な燃料をオーバーフローで流し、タンクに戻す。
つまり燃料は流れていかないとおかしい。
考えられる故障は、
・燃料噴射ポンプの中で詰まりが起きている。
・エンジンのコモンレールの配管の中で詰まりが起きている。
ただ、気になるのは、食廃油なら詰まりとなる原因として考えられるが、
改造でいじっている時は軽油でエンジンを回していたのだ。
詰まるものがあるとは考えにくい。
また、食用油で走らせている時も、不純物の含まれていない(新油)で走行していたのだ。
ただ、状況としてはエンジン内、もしくは燃料噴射ポンプのどちらかに不具合が有るのには違いない。
それと、エンジンがかからなくなったタイミングもいまひとつ解せない。
それまでエンジンがかかっていた所からほんの少しの仕様変更でエンジンがとまり、
ノーマルにもどしても、エンジンがかからず、
バッテリーを繋いで、ノーマルの状態でもエンジンがかからない。
もともと新しい車ではなかった。
昭和の年式だ。
ところどころ錆や様々なダメージでぼろぼろ。
それでもSVOの改造を始める前にはセルを取り替えたり、何かと手をかけてきた。
が、年式相応の不具合、エンジンオイルの漏れはSVOに取りかかる前から言われていた。
それにSVOでいつからだろうか、SVOに取り組む前だろうか。
どこからか、燃料が漏れていたのだ。
修理を考えてSVOの研究を進めていたが、
とにかくSVOの部品を仕上げてからゆっくり修理しようと思っていた。
だが、その前にエンジンは動く事ができなくなった。
あともう少しでSVOの部品として完成したはずなのに。
と思っていたが考えても仕方がないので、壊れたものは直すしかない。
車を修理に回したのが、2008年2月24日。
このレポートを書きはじめたのが、2008年5月29日。
その間に修理を巡って大変な事になっていた。
この車は外見は上等だが、足回り、エンジン回り、その他において、
老朽化がすすみ車検の取得や、乗り続けていく事でどれだけ費用がかかるか分からないと、
プロの自動車整備士に説明され、つよく乗り換えを進められた。
ひどく悩んだ。乗り続けたいと思った方が気持ちは楽だった。
ただ、いくらかかるか分からない。
SVOの研究にも、仕事にもまだ軌道にのせる為には予算がいくらかかるか分からない。
何日も悩み、悩んで、そして、
ここまでSVOの改造が詰まった世界にたった1台であろう
SVO(植物油で走る事ができる)のハイラックスWキャブ、
を処分する事に決めた。
こうして、WASITEが2007年から本格的に動きだしたと同時に取り組んだ、
(本当は2006年から動いていたけど)
SVO(ストレート・ベジタブル・オイル)・・・植物油のままで車を走らせる技術
の研究は、ここで一度幕を下ろします。
これまでの事はこうしてレポートにしました。
まずは技術的なレポートというより、
一人の一般人がエコ/環境の事を思って自動車という分野に取り組もうと思い、
どのようにしてそれが出来ていったか。
書き残したかった事を記せたと思います。
こういう事も車の専門家や出来る人がやろうと思えば簡単にできるでしょう。
でも素人が簡単に出来なくてもそれをやりたい、やらなくちゃ、と思ったらこれだけできた、
それが一番伝えたい事だったと思います。
やろうと思った事は何だってできる。
ありきたりな言葉だけど、
夢は叶う、と信じています。
ぼくは2007年の9月から約1年かけて、
ぼくのような一般人の車のシロウトがSVOというエコな車を作るという、
夢を追いかけました。半分以上は叶ったと思っています。
残念ながら車の故障で、研究の幕を下ろしてしまいましたが、
また車を手に入れる事になればやっぱりSVOを選ぶでしょう。
だからまだ夢は終わっていません。
みんなもいい夢を見ましょう。それが叶うと信じながら。
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